講師コメント

この書籍の中で、特に私が自分の経験と照らし合わせて共感した部分は、第7章「情報プロフェッショナルへの道」で述べておられます、リサーチのプロセスに関する記述です。

''情報を何のためにどう使うのかという目的を明確にし、与えられた時間やコストの条件を確認し、あらかじめこのあたりを探してみようという目星をつけこういう順番であたってみようというプロセスを練ってから(Plan)、実際に情報を集める(Do)。

作業をしている段階では、「これで足りるのか?」「これでいいのか?」というチェックを常に怠らない。いま手に入れようとしているデータで当初の目的はクリアできるのか、間違った方向に進んでいないか、データと自分の言いたいと思ったことが一致しているのかなどについて、ときどき立ち止まって確認する(See)。そして、もし、何らかのズレを感じたら、すぐに軌道修正を図る。'' ''ズレを感じなくなるまで、Plan⇒Do⇒See のプロセスを繰り返す。''

このことは、私が日々の情報サーチで繰り返し行っていることであり、「ネットで入手できるデータを活用した効率的・効果的なマーケティングリサーチ」セミナーで口を酸っぱくして説明していることです。 この方法こそが、上野さんの言葉をお借りして言いますと、リサーチの''王道''です。

上野さんは、本著で社長の出版記念講演会に呼ぶゲストスピーカーを探す、ペット用品市場の可能性について調べる、などのわかりやすい事例をもとに、どのような手順でリサーチを進めればよいか、どんな情報源があるのかが体系立てて説明されています。 手に入れた情報をどのように精査すればいいのか、さらに精度の高い情報を得るためにどんな情報源を使えばいいのか、知恵やノウハウも紹介されています。